正法寺碗

岩手県には平安時代から続く秀衡塗(ひでひらぬり)という漆器があります。奥州藤原氏の三代目当主・藤原秀衡が、地元で産出される漆と金を使って豪奢な器を造らせた事が始まりと言われています。

その秀衡塗には正法寺碗(しょうぼうじわん)という器があります。正法寺曹洞宗の本山で、昔は永平寺總持寺と並ぶ格式を持っていたそうです。曹洞宗の寺なので応量器を使う訳ですが、三枚組で永平寺のものとは少々形が違う所が面白い。

飯、汁、おかずの一汁一菜。それで十分であり、それ以外は考えないという、そのストイックさがカッコイイじゃないですか。

 

私は禅僧ではないので、本山御用達の応量器にこだわっている訳ではありません。色々調べて、心底から惚れ込んだ器を見つけ、それを一生使っていくようにしたいだけなのです。

残念ながら秀衡塗の正法寺碗を手に入れる事は出来ませんでしたが、実に面白い事を学べたので、それはそれで良かったと思っています。

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大梅拈華山 圓通 正法寺